親が高齢者になり、介護をするようになって数年が経ちますが、本当に大変だなとしみじみ感じています。何年も家族の介護を行っている方はもちろん、毎日大勢の利用者の介助をこなす介護士さんには頭が上がりません。
そこで当記事では、介護をして間もない初心者の方に向けて、高齢者の食事の課題と食事介助のポイントを語っていきたいと思っています。ぜひお役に立てたら嬉しいです。
高齢者の食事の問題としてまず挙げられるのが、栄養不足です。人は高齢になると噛む・飲み込む力が弱くなり、食べられるものが限られてきます。そうなることで、食事自体が億劫になり、栄養も偏ってきてしまうのです。
そうならないためには、食材を煮たりペースト状にしたりと、無理なく食べられるように調理を工夫することが必要です。この時、なるべく旬のものを使い、おいしそうに盛り付けて、食事の意欲を高めてあげることが大切です。
そして、食事介助のポイントとして重要なのが、誤嚥を防ぐことです。そのためには、高齢者の足を床につけて椅子に座り、頭を後ろに反らさないような姿勢を保つのが大事です。ベッドで食事介助をする際は、クッションなどを使って姿勢をキープしましょう。その時、介護者側は相手の横に座り、高齢者と同じ目線を保つのが大事です。
食事をする際は、まずお茶や水で水分補給をしましょう。口内が潤うことで、嚥下がしやすくなります。その後、食事を口に運ぶ時は、とにかく急かさないことが大切です。口に含んだものをきちんと飲み込んだことを確認して、次の食事を運ぶようにしましょう。他にも重要なポイントは色々あるので、ネット等でリサーチしてみてください。
人にとって食事の時間は、食材を味わい楽しむ大切なひと時です。それは、高齢者にとって大きな生きがいになります。高齢の家族の心身の健康を守りたいのなら、ぜひ食事の介護のコツはしっかり学んでおきましょう。